宇野線は単線だ。
終点までのんびり行こうと思った。
車窓から、眺める風景、車内の様子を見ながら座席に身体を預ける。
この列車はいわゆる「ワンマン」なので
乗務員は運転士さんひとりだけだ。
駅は無人で、降車の際に下車する人は一番の前ドアまで行き、
運転士さんに、定期を見せたり運賃を払う。
ワンマンバスと同じである。
ここでは日常の風景ではあるが、普段人の多いところで
生活している人間にとっては、珍しい光景ではある。
車内は夕方近くという中途半端な時間のためか、
まばらに席は空いている。
学生さんや主婦の方が多い。
そうこうしているうちに終点の宇野駅に到着。
もう、このあたりで自分は何をしに来たか
ほとんど、意識しなくなっていた。(笑)
ひとり旅満喫状態である。
駅を出て、すぐ目の前に港が見える。
ここから、瀬戸内の島々への移動手段である客船やフェリーが出ている。
それにしても暑い。
なんだよ、この暑さは。
だらだらという形容がピッタリのこの汗。(汗)
西日がさえぎるもののない港に容赦なく襲いかかる。
直島の宮浦港まで20分たらず。
運賃280円は安い!
船に乗るのも久しぶりだ。(フェリーだが)
船に乗るといつも思うことがある。
単純にこんなものがよく浮かんでいるな、と。
飛行機も同じ。こんなことを考えるのということは
日常から離れている証拠だな。
宮浦港に到着。
先に行っている会員の仲間と連絡をとり、
夕食時に現地集合ということになった。
パオと呼ばれる、モンゴル民族の方々が使用している
六角形の「テント」。
もちろん!エアコンはありません!
前もって解っていたことだが、夕食前に入ると
そこは、もうあれです。もう、なんというか
ここで寝るのですね!?的な。
何を書いてるのかわからなくなってきた。
いえ、とにかく扇風機はあるのだが
なかのぬるい空気を掻き混ぜているだけの役割。(泣)
JAGDA会員さん、各パオに4名づつの割当。
さて、お風呂の前に晩ご飯。
場所は、バスで数分のところにある「maimai」というお店。
カフェのようだが、そうでもない。
外と中で飲食することができる、なんとも不思議な佇まいの店。
地元の民家のど真ん中に位置しているため
あまり、大きな声は出せない。
まず、ビールで乾杯のあと、地元でとれたお魚を
七輪で焼いてくれ、どんどん出て来る出て来る。
大皿で出て来たお刺身も、プリプリで最高だ。
食べるのに必死で写真も撮ってないし。
ここで約1時間半くらい過ごし、宿となるパオに戻った。
なんか日記のようになってきたぞ。
しかし、途中で辞めるわけにもいかん、ゴールまでもうすぐだ(泣笑)