バンドで初めて演奏したのは、あれは確か10代後半だった。
あの頃は、アメリカでは「産業ロック」、イギリスでは「パンク」、
日本では「ニューミュージック」が盛んな頃で、
フォークギターを弾いていても演っている音楽はニューミュージックと
主に言われていたころである。
きっかけは友人からの誘いだった。
ベースが居ないので入ってくれないか、という。
そのバンドはギター2人、ドラムスで編成された「アリス」のコピーバンドだ。
当時はカセットテープを渡されて、「これ聴いてコピーしてきて」。
ぼくは譜面が読めないひとなので、耳でコピーした。
いわゆる「耳コピ」である。
一音一音、聴いては、この音はこのポジションという具合に
ベースを鳴らして確認していく。
文章で書くと根気のいる作業のようであるが、
実際には、もっともっと、気の遠くなるような内容なのである。
もちろん、音譜も書けないので、手とアタマだけで覚えていく。
なんというアナログな・・・
でも、今でもけっこうそんな感じだ。(笑
別にアリスは好きでも嫌いでもなかったので、
すんなりと粛々と、コピーできた。
練習の成果を見せるべく間もなく、とある専門学校の学園祭でバンドとして出場した。
しかし、内容はひどい演奏だった。あれはいかんかった(笑
それでも、初めて人前で演奏を披露してから、というもの
こんなに気持ちいいことはないっ!と思ったのである。
音楽を演るのに、動悸が、いや動機が不純(オンナのコにもてたい)とか
言われていた時代に極めて真面目な(ほんまかなー・・・)いきさつで
演奏する楽しさを覚えてしまったぼくは、それから現在に至るまで
様々なバンドを経験してきた。
そして、今までで一番長く続いているバンド、すなわち
今現在のバンドが、この土曜日に10周年記念ライブをやることになった。
御用とお急ぎでない方は、ぜひどうぞ〜。
以上、お知らせでした。
なかなかカッコええサイトやね。
仕事も順調みたいで何より。
一度、京都か大阪で飲みませんか?
投稿者:竹林
リンク | 1月 6th, 2011 at 6:08 PM